怪我してからずっと、一つの不安があった
怪我から一年ぐらいして、少し体の状態が安定してくると
全てを諦めさせられ、この先一体どうしていけばいい
今はまだ両親がいるけど
いずれは、両親に世話をしてもらうことは出来なくなる
そのことが常に頭にあった
それが現実となった
10数年前、予想もしていなかったことが起きた
家にいることが出来なくなった
とりあえず施設にショートステイすることになった
ショートステイ先のベッドで
もう一生家に帰ることはないのか
何とも言えない気持ちでいた
そのベッドから天井を見ながら、ふと思った
一人で家で暮らせないか
今までそんなこと、全く、考えて見たこともなかった
都会だと、介護サービスが充実してるが、地方では無理
そう言われた
特に市役所からは
だが、自分の気持ちは、ぶれなかった
不思議と心配しなかった
何の根拠もなかったが、いけると思っていた
家で暮らせるように市役所に働きかけてくれる方たち
たくさんの方たちのおかげで、家での生活が実現した
今もって、感謝
